イギリスの総選挙は労働党が勝つとは思っていたが、412議席を取るほどの圧勝は意外だった。
スターマーは、BBCで“社会主義者ですか”よ聞かれて“そうです”とこたえていたのはいただけないと思ったし。スナクとの党首討論でも力強さに欠けていたから。
それにほとんどの欧州各国では保守現実派的な政党が躍進している。そういう国際情勢なのに、労働党に熱狂するイギリス人っておかしくないかって思っていた。
昨日から各国各局のニュース、解説を観たが、昨日のフジプライムニュースでの鶴岡路人氏のハナシがすっごく面白かったし、鋭いと思った。
労働党はホントに勝ったのか?
鶴岡氏はあえてこう言って、理由を説明してくれた。
投票率はわずかしか伸びていない。なのに30%強の投票率で60%以上の議席をとってしまったわけなのだ。
つまりこの結果は小選挙区制のなせるわざだというのが第1点。
そして1点がファラージのリフォームUKが15%ぐらいの投票率だったが、これはまさに保守党から逃げた票だったこと。
つまり有権者の6割が熱狂しての大勝利だったわけではないのだ。
こういうふうに考えれば、今回の結果が理解できる。
その上でスターマー新総理が先ず何をするか、興味津々だ。
スナク政権が進めてきた、不法入国者らをルワンダに移送する件の計画をどうするのか。
国民を苦しめている物価高に、具体的にいつなにをするのか。
さあどうなるか。労働党政権。