大下英治の平沢勝栄の評伝を読んだ。発刊は2023年11月と新しく、興味深い内容があった。
そのひとつ。巷噂されている、岸田総理が近く電撃訪朝して、拉致被害者の田中実さんと金田龍光さんを帰国させ、見返りに巨額支援を与えるのではないかということについて、平沢はこれを支持している。この2人の帰国で北朝鮮は拉致問題を幕引きにしようとしているかもしれないが、それじゃ拒否すればいいという理由だ。そんな懸念より、2人でも拉致被害者を奪還することを優先すべきだと。
西岡力や山口敬之らはこういう訪朝は強く批判しているが、これを読んでちょっとわからなくなった。
それから、公明党との連立に批判的なこと、二階元幹事長への高い評価、安倍元総理との確執などは知らなかったことだ。
平沢は比較的まともな政治家だとわたしは思っていたが、その評価はこれを読んでも変わらなかった。
岸田下ろしに動く1人だと期待したいが、さあ、どうだろう。