「よだかの片想い」(2021年)はホントに素晴らしかったから、安川有果監督はどんな作品を撮ってるのだろうとウディペキしたら、「Dressing Up」(2015年)だけとは驚く。
二十歳のころ初めてトリフォーやゴダールの作品を観たときみたいだって思った。こんな傑作を世に出してもその後チャンスが与えられない日本映画界って、どうなってんのか。大丈夫か。
最近観た日本映画の「君たちはどう生きるか」や「銀河鉄道の父」「キングダム」などと比べてもこの作品の方が断然素晴らしいのに。
それはともかく原作は島本理生だが、安川さんのインタビューを読むとこれは島本さんのっていうより“安川さんのよだかの片想い“なんだなと思う。
松井玲奈も中島歩も初めて観たがとても良かった。才能ある監督も俳優もたくさんいるんだなあ。もっと日本映画みなくっちゃ。彼らがもっともっと活躍できるように。