難民映画祭「困難への挑戦 ― 音楽とともに」いろいろ考えさせられた。

2024-01-13 21:10:00 | ドキュメンタリー、ノンフィクション
今日は文京区・国連UNHCR協会共催の『難民映画祭パートナーズ上映会「困難への挑戦 ― 音楽とともに」』で文京区シビックセンター。
「ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦」と「私は歌う~アフガン女性たちの闘い~」 。

前者もとても感動的だったが別に書くこととして、先ずは後半の方について書かなければ。

アフガニスタンの国民的歌手アリアナ・サイードが審査員を務めるオーディション番組に参加した2人の女性が差別や偏見と闘いながら一流の歌手になろうと努力するハナシからこのドキュメンタリーは始まる。
自身も女性の権利獲得の為に長く闘い続けてきたアルアナも2人(ザハラ、サディカ)を励まし応援する。その甲斐あってザハラが初の女性優勝者となるが。

それから暫く経って米軍が撤収、ガニ大統領と国軍は逃亡し、タリバンが政権を奪取。アフガニスタンは女性の教育と就業の権利が奪われる暗黒の社会に。
アリアナはなんとか国外に脱出し、国際社会にタリバン政権を承認しないように訴える闘いを続ける。2人もこの困難な状況に立ち向かう決意をする。
そこでこのドキュメンタリーは終わる。
残念だがこの絶望的な状況は、今現在変わりそうにない。

上演後はUNHCR協会とJICA職員2人によるアフタートーク。
日本にも数百人の人たちが避難してきているので、機会があれば市民レベルでもサポートしてあげてほしい。日本はタリバン政府には直接支援金を渡さない形で、教育や職業訓練の支援活動などをしている、等々の話が聞けた。

タリバンが政権奪取して大混乱に陥った2021年のことはよく覚えている。ガニが真っ先に逃げたこと、国軍が誰一人戦おうとしなかったこと、バイデンが半タリバンの政府関係者を見捨てて撤収したこと。
あれを見て、わたしたちは、自分たちで国を守る覚悟を持たなけれは国は滅ぶのだと学んだ。日米安保条約があるから何かあってもアメリカが守ってくれる、って思ってちゃダメなんだ。
尖閣や台湾で、或いは沖縄や北方で、有事がないとは言えない。わたしたちは、中国、ロシア、北朝鮮に囲まれている。わたしたちはもっと恐れるべきでしょう。ロシアがまさか本土、首都まで攻め込んでくるなんて思ってもみなかったウクライナの悲劇を見たんだから。

アフガニスタンのために日本は、わたしたちは何をすべきなのか、日本の難民・移民政策はどうあるべきなのか、等々いろいろ考えさせられたけど。
アフガニスタンの人々には申し訳ないが、日本は、わたしたちはこれでいいのかという思いも強かった。

(2024.1.13)





























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