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本と音楽とねこと

単騎、千里を走る。

 チャン・イーモウ監督お得意のロードムービーであるが、「初恋のきた道」や「あの子を探して」ほどの感動はなかった。脚本が型にはまりすぎ。高倉健の存在感はさすが。それと、ロケ地の景観がすばらしこ。

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息子が病床にいると聞いた高田だったが、息子との間には確執があり、長年会うこともなかった。しかし、余命いくばくもないと知り、彼は息子と中国の役者リー・ジャーミンとの約束を果たすために、単身中国へ。言葉も不自由な彼が、中国でいろんな人と交流を持ちながら、リー・ジャーミンを求めて旅をする。
中国の名匠チャン・イーモウと日本が誇る人気スターの高倉健が初めてタッグを組んだと話題になった作品。驚くべきは、個性派のチャン・イーモウ作品でも、高倉健は、高倉健のまま存在しているということ。そのゆるぎない存在感は圧倒的だ。中国の人々との交流の中には、ユーモアもあり心温まるロードムービーの趣。不器用で頑固な高田、息子も同じような性格ゆえに、なかなか和解できなかったふたりだが、父から歩み寄っていく、その高田の心情には胸にグッとくるものがある。(斎藤 香)

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コメント一覧

なるほど
チャン・イーモウはすごい監督だと思ってても、高倉健にはさほど大きな思い入れはなかったんで、意外な気がしました。この作品が撮られた経緯がよくわかりました。
kimion20002000
監督
http://blog.goo.ne.jp/kimion20002000/
TBありがとう。
これは、チャン・イーモウ監督では、異質な系譜の作品ですね。憧れであった、健さんを主役に撮るということに主題がありますから、それ以上のツアン・イーモウの世界表現はないですね。
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