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本と音楽とねこと

PINK

柴田よしき,2002,『PINK』双葉社('17.11.4)

 阪神・淡路大震災のトラウマ、新興宗教、サイコセラピー等々、だれしも興味をもちそうなモチーフを散りばめ、次から次へと主人公が出会う人々との関わりから数々の謎が解き明かされる面白さを体験できる。
 ただし、文体は凡庸。こうしたら読者は退屈しないだろうという魂胆が透けて見える陳腐なストーリー展開には、少々幻滅した。
 まあ、たしかに退屈しない内容ではある。巧いと言えば巧い。
 現在では、文春文庫で読める。

「そろそろ時間切れです。心の準備をして下さい」。メイに差出人不明のメールが届いた日から、夫は別人のように変わってしまった。しかも夫はその後、殺人容疑で逮捕される。続発する事件と過去とが繋がったとき、思いもよらぬ真相が明らかに。震災後の神戸を舞台に、愛の再生を描いた傑作長篇ミステリー。

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