「母親になんかならなければよかった」(「子どもなんか産まなけりゃよかった」)という、当たり前に少なからぬ女性が抱く「悔恨」を、社会調査の俎上にのせて、明確な「言葉」として抽出したこと、本書の意義はそこにある。
「子どもを産み育てることは女性の至上の喜びである」、この嘘にまみれた戯言を一蹴すること、ここからしか、女性の抑圧からの解放はありえないだろう。
冗長な叙述に最後までつきあうのには忍耐がいるが、「反出生主義」の思いを強化することができただけでも読んでよかった。
目次
1章 母になる道筋
2章 要求の多い母親業
3章 母になった後悔
4章 許されない感情を持って生きる
5章 でも、子どもたちはどうなる?
6章 主体としての母
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