Joe Jackson,'Rain' (2008)

　Joe Jackson、この偉大なミュージシャンは、もっと多くの日本人に知られていい。
　デビューしたのは、おりしも「ニューウェイブ」ロック花盛りのころ。The Policeともどもポストパンクの担い手として日本でもけっこうな人気があった。
　その後、Joe Jacksonは、ジャズ、ラテン、クラシック音楽を取り込んだ斬新な作品を次々にリリースする。一時期、鬱病で苦しんだことからも、根っからの努力家、音楽職人でることがうかがわれる。
　過去の作品がすばらしすぎるゆえ、ちょっとシンプルすぎて拍子抜けするアルバムだが、それでもいぶし銀のような音楽的センスが随所にうかがわれるクオリティの高い作品だ。