ボランティア休暇制度にさまざまな福利厚生制度、そして企業の社会貢献と、本書が書かれた、バブル経済の崩壊過程にあったとはいえ、まだまだ手厚い「企業福祉」が維持されていた時代のことを懐かしく思い出す。
男女間での家事労働と賃労働の分担、その不平等について、いち早く詳細に論じている点は、あらためて評価されてよい。
さて、21世紀四半世紀までの産業・労働問題史をとりまとめたく、不平等・貧困、社会保障の問題も含めて、読めてなかった本をひっぱり出してきているわけだが、道のりは遠い。まだまだ膨大な文献がある。
目次
1 働き過ぎの構造
2 出世街道を行く
3 新しい働き方の模索
4 意識を変える
5 共働きの時代
6 夫・父として生きる
7 変わる男のライフスタイル
過労死、残業、単身赴任のなか、まだまだ猛進する日本人。だがいま、長期休暇や年俸制等の導入、共働きの急増や男女関係の変化、夫・父親像の見直し、ボランティアへの参加等、既成の価値観を問い直す動きが生じている。20年余、企業戦士の企業・家庭での現状を取材してきた「日本経済新聞」の記者が、豊富なデータと共に送る最新報告。
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