生活困窮者支援活動で知りえた豊富な事例を提示しながら、若者、中年、女性、高齢者、それぞれがかかえる貧困問題を論じる。
「人間らしく人生を生き抜く」、そのための知恵と教養を身につけることが「教育」の優先課題であるとすれば、このような本をすべての高校生に読ませるべきであろう。
社会福祉の初学者にはぜひおすすめしたい。
目次
第1章 若者の貧困
支援を訴えたら「お前は貧乏じゃない」とバッシングされた女子高生
絶対的貧困と相対的貧困 ほか
第2章 中年の貧困
健康ポリスが魔女狩りする。人工透析患者は“自己責任"
健康格差は日本の時限爆弾 ほか
第3章 女性の貧困
高度成長期からずっと女性は「貧困」だった
事例1 両親ネグレクトのもとで育った17歳、勤労女子高生の未来 ほか
第4章 老人の貧困
事例1 公園に置き去りにされた認知症の男性、「山田太郎」と名づけられ施設へ
老人ポストの衝撃 ほか
第5章 貧困ニッポンを生きる―社会と個人ができる最善策
知るだけでも安心できる 知識編
今、変わらないと問題は解決しない 意識改革編
最新の画像もっと見る
最近の「本」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事