アマゾンのレビューで酷評されているが、所詮は二次資料から再構成した内容でしかないから、リアルでヤンキー文化に接してきた者からすれば、憤懣やるかたなしというところなんだろう。
わたしみたいに、ヤンキー文化とはさほど接点がなかったとはいえ、高校生の時分、休み時間ごとにトイレでたばこを吹かし、親や教師、そして世の「大人」全員に挑みかかっていた者からしても、未だに優等生臭がぷんぷんする文章には辟易した。
まあ、しかし、優等生上がりの学者センセイからは受けがいいのかもしれないな。
目次
第1章 「ヤンキー」とは誰か?
第2章 ヤンキー以前
第3章 「東京ヤンキー」の時代
第4章 暴走の季節とヤンキー
第5章 さまよう「ヤンキー的なもの」
第6章 ヤンキーとツッパリ
第7章 親衛隊文化とヤンキー
第8章 ヤンキー・メディアの隆盛
第9章 拡散するヤンキー
第10章 おわりに―格差社会の中で
日本人の5割はヤンキー的であり(!?)、彼ら・彼女らは大ヒットを生み出す一大文化圏である。
それにもかかわらず、ヤンキーは調査・研究対象として見過ごされてきた。
本書は、映画やコミック等の膨大な資史料をもとに、暴走族、ツッパリ、ギャル、オラオラ系...等々のヤンキー文化40年の変遷を一覧する。
「良い学校から良い会社へ」という理想が揺らぐ今こそ、ヤンキーたちの<反学校文化>のパワーと<バッドテイスト趣味>を再評価する時ではないだろうか。
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unacool&あにやん
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