すでに忘れられそうになっている古典的経済思想を、ものの見事に現代に蘇生させた好著。
ヴェブレンらの慧眼にも感心したが、なにより感じ入ったのが、エンゲルバート・ストックハマーの次の指摘だ。(経済格差を縮小し資本主義社会を持続させるには)「福祉国家を強化し、労働組合の交渉力を高め、金融市場を規制することである。」
わたしたちが学ぶべき知的遺産はまだまだ多い。
目次
プロローグ 「資本主義論」の現在そして過去
第1章 警告
第2章 憂鬱
第3章 悲劇
第4章 確信
第5章 預言
第6章 「産業」の理論
第7章 資本主義の未来
エピローグ 復活
「高失業率と低成長」が常態化する時代ニュー・ノーマル到来!!ミンスキー、ヴェブレン、ヒルファーディング、ケインズ、シュンペーター、5人の経済学者が預言する21世紀とは?ピケティの『21世紀の資本』をはじめ、スティグリッツ、ガルブレイスなどの最新経済論文を解説!
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