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グーグル、ツイッター、フェイスブック、インスタグラム等は、情報収集をするうえでたしかに便利だし、ちょっとした楽しみにはなるものの、たかがそれだけにすぎない。また、人間と社会に害毒を撒き散らす情報公害の元凶でもある。
ニクラス・カーの「ウェブ2.0」への辛辣な皮肉はたしかに的を得ている。思わずニヤリとする洒落た表現もよく効いている。
検索サイトやSNSで儲けている連中はあまりに下賤だし、ほとんどの経験をウェブ上で済ませようとする者はあまりに愚かしい。見せかけだけの双方向コミュニケーションの時代の虚妄を粉砕してくれる好著である。
目次
シリコンヴァレーに生きる
第1部 ベスト・オブ・ラフ・タイプ
倫理のないウェブ2.0
マイスペースの空虚さ
セレンディピティを生み出す機械
カリフォルニアの王者たち
ウィキペディアンの分裂 ほか
第2部 ツイートによる50のテーゼ
第3部 エッセイと批評
炎とフィラメント
グーグルでバカになる?
静寂を求めて叫ぶ
読者の夢
生命、自由及びプライバシーの追求 ほか
Facebook、Googleなどが描くバラ色の未来に異を唱え、ネット時代に失われつつある人間性を取り戻すために何ができるかを問う。
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