日本の前近代社会におけるセクシュアリティの放縦ぶりはつとに知られているところであるが、一方では農村漁村での若衆宿の活動と夜這い慣行、そして、本書で面白おかしく紹介されている「衆道」がある。
男性同性愛が少なくとも江戸時代中期まで公認されていたのは、都市における圧倒的な性別人口の格差、セクシュアリティを抑制する宗教の不在、この二点があったのだろうが、いまでいえば小学5年生の男の子が男娼として肛門性交をさせられていたのであるから、ひどい話ではある。
僧侶や戦国大名の男娼との痴話の数々には笑ってしまうし、江戸時代の歌舞伎と男娼ビジネスの成り立ちに、また、派遣型男娼サービスまであったこと、男娼の悩みが「痔」で、それを治すための温泉まであったとは、驚く人も多いだろう。
目次
男色王朝絵巻
僧侶のヒミツ
武家社会の男色・衆道
戦国武将たちのBL
庶民の男色と歌舞伎
THE陰間
泰平の世の色道
徳川将軍のウワサ
“ソレ”は男の嗜みだった!!その美貌、遊女をも凌ぐ!?信長も、政宗も、ヤジキタも、一休さんも!!恋文、ドロドロ不倫、男色ハニートラップあり!ニッポン男児、禁断の真実。
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