きだみのること山田吉彦は、マルセル・モースに師事したこともあるルポライターであったが、ペダンチックないやっみったらしい表現でもって、山村の住民たちの生態を生き生きと描き出した。本書を読めば、「気違い」の住民たちの文化的DNAを引き継いだ土人たちが、いまでも、政界、実業界、学界、職場、地域社会等々にひそかに生息していることがわかるだろう。もはや「古典」といってもいい作品であるが、のちのちまで読み続けられてほしい一冊だ。
最新の画像もっと見る
最近の「本」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事