本と音楽とねこと

転換期の障害者入所施設

 社会福祉実習視察の用務で、太宰府市の介護保険指定事業所と、宇美町の知的障害者更生施設を訪問した。
 介護保険指定事業所では、介護老人福祉施設での入所者よりも、デイサービスの利用者処遇の方が難しいとの話しをうかがった。理由は、施設利用者はほかに行き所がないために権利意識が弱いが、デイの利用者は顧客としての権利意識が強く、万事快適でいられるサービスを求めるからなのだろう。競争相手となる事業者も多く、サービス向上にたいへんなようだ。
 障害者入所施設は、いま、収容型施設からグループホームへの移行という大きな転換期にある。厚生労働省は、先月、障害者自立支援法施行にともない自治体が定める「障害福祉計画」が依拠すべき国の基本方針をまとめたが、それによると、障害者施設の入所者約15万人を2011年度までに約7%減らす計画だという。自治体には、施設入所者数の抑制とグループホーム建設の助成がもとめられているが、福岡での出足は遅い。今日訪問した施設でも、入所希望者が増えるなか、施設解体の動きにどのタイミングで同調していくのか、苦慮されているようだった。

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