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本と音楽とねこと

夫のちんぽが入らない

こだま,2017,『夫のちんぽが入らない』扶桑社('17.12.31)

 いやあ、面白かったね。
 題名どおり、大学1年から付き合いだして結婚していい歳になっても「入らない」。相手がよほどの巨根でこだまさんがきつまんなのか。いや、まんこはかなり収縮自在なはずなのでそんなことはないはずと思いつつ、「入る」よう悪戦苦闘する様子を描写する表現がわろすわろすで、おなかイタくなるくらいクソワロタ
 こだまさんは、小学校教師として学級崩壊に直面し退職、ブログをとおしてよってくる男とセックスを繰り返す。夫はといえば、風俗遊びに熱中しつつ、仕事熱心が禍してパニック障害に陥り、クスリで症状を抑えつつ仕事を続ける。不妊治療をはじめたものの、あっけなく頓挫する。
 そんなトホホな日常が実にユーモラスな言葉で飄々と綴られている。毒親との関わりも含めて、一棒一穴主義を貫く「普通の家族」なんかおそらくほとんどないであろうことを示唆してくれている。「普通の家族」なんか無理して演じなくてもいいんだ、「家族」なんて重いもの、さっさとゴミ箱に捨てて楽ちんに生きればいい。読んで、そう思った人も多いかもしれない。
 店頭で買いにくいという方は、通販か、電子書籍版をどうぞ。

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