残念ながら著者最後の書物となってしまった本書だが、HSM(人間満足度尺度)を用いた国際比較のデータがなかなか興味深い。レジュメをそのまま原稿にしたような部分が多いのは亡くなるまで変わらなかったが、著者の基本的な問題意識と見解には大いに共鳴する。
目次
序章 幸福と持続可能な発展
第1章 持続可能な社会厚生指標を求めて
第2章 ブータンのGNH(国民総幸福)
第3章 持続可能な社会厚生指標:HSM(人間満足度尺度)の発想と展開
第4章 HSMバージョンアップの系譜 HSMの計算方法と調査方法の変遷
第5章 持続可能性指標としての民主主義
第6章 「民主主義」を折り込んだHSM Ver.6
終章 持続可能な日本へのパラダイムシフト「サステナブル日本3.0」をめざして
「3.11」が教える日本のこれからは、将来世代の幸福感・満足度を確保する「サステナブル日本3.0」へのパラダイム・シフトである。それは、著者長年の「持続可能な社会厚生指標HSM(人間満足度尺度)」の多角的研究によるバージョンアップから生まれた結論と同じであった。「幸福立国」を求めて―新サステイナブル日本論。
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