シンプルなバンド編成だからよけいそうなのだろう、トム・チャップリンの切なくて伸びやかな歌声に圧倒される。ファーストアルバムのメランコリックさはややかげをひそめた感があるが、再びポップでメロディアスな音にときめくという幸福を味わえた。とくに、トム・チャップリンのセクシーな歌声には、トム・ヨークが好きな女子なんかは、萌え萌えだろう。もっとも、わたしには、トム・ヨークのような、きんも~☆、なところがなくて健全すぎるのが物足りないんだが。w ともあれ、キーンは、レイディオヘッド、コールドプレイに続く、UKロックの最注目株であることを、本アルバムで確信した。