本と音楽とねこと

ホモ・デウス

ユヴァル・ノア・ハラリ(柴田裕之訳),2018,ホモ・デウス──テクノロジーとサピエンスの未来(上)・(下),河出書房新社.(8.24.2021)

 ノア・ハラリによれば、人間の魂など実在せず、われわれはアルゴリズムを備えた生体にすぎない。
 人間の内面から湧き起こる(ように思念される)意思も幻想にすぎない。
 そこまで言ってはおしまいでは、とも思うが、ノア・ハラリの冷徹な科学的思考の前にはぐうの音も出ない。
 みもふたもないけれども、すべてを諦念せよ、というところか。
 ただ、わたしたちが、よりいっそうの安楽のために、ソーシャルメディアにあらゆる個人情報をさらけだしたあげく、コンピュータのアルゴリズムに支配され、人間であることをやめる、とは思わないな。現に、わたしも、検索には「DuckDuckGo」を使っているし、スマホのGPSはオフにしたままだ。

我々は不死と幸福、神性を目指し、ホモ・デウス(神のヒト)へと自らをアップグレードする。そのとき、格差は想像を絶するものとなる。『サピエンス全史』の著者が描く衝撃の未来。



生物はただのアルゴリズムであり、コンピュータがあなたのすべてを把握する。生体工学と情報工学の発達によって、資本主義や民主主義、自由主義は崩壊していく。人類はどこへ向かうのか?


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