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本と音楽とねこと

ワーキングプア原論

後藤道夫,2011,『ワーキングプア原論――大転換と若者』花伝社(¥1,890)'11.12.14

 さまざまな統計データから「ワーキングプア」の若者が増加してきた経緯を明示し、その原因となった「構造改革」による開発主義国家と日本型雇用の崩壊について論じている。「構造改革」にこだわりすぎており、グローバリゼーションや新自由主義の影響についての評価が希薄な点が気になった。もとが講演録なだけに読みやすい。


目次
第1部 若者をとりまく社会の激変
構造改革と若者たちの進路
なぜ若者が職場に定着しないのか―医療改革の背景と労働運動
第2部 子育て世帯を襲う貧困化
今日の貧困急増をどうみるか
生活安定装置破壊の一〇年
第3部 日本は福祉国家なのか
日本は福祉国家ではない
補論 社会的危機のなかの「3.11」―あとがきにかえて

激変した雇用環境、未曾有の社会的危機にどう立ち向かうか?ワーキングプアの大量出現と貧困急増、「3.11」大震災・津波・原発事故、認識の転換をせまられる社会運動、なぜ福祉国家形成が急務なのか?構造改革と格闘してきた著者20年の営為の結晶。

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