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本と音楽とねこと

労働法入門 新版

水町勇一郎,2019,労働法入門 新版,岩波書店.(7.5.2020)

 定評ある労働法の概説書、入門書が、改訂された。
 労基法、労働契約法、民法等の「法律」(強行法規)が「労働協約」に優越し、さらに、「就業規則」、「労働契約」と続く。
 また、法規が効力をもつ範囲は、狭い順から、「労働基準法」、「労働契約法」、「労働組合法」となる。たとえば、プロのサッカー選手は、このうち、「労働組合法」のみが適用される。
 そもそも、「使用者」と「労働者」はどういう基準で区別されるべきかという基本的な問題も含めて、「働く」者なら知っておきたい、理解しておきたい事柄が、過不足なく、理路整然と解説されている。
 改訂されても、本書のゆるぎない価値は変わらない。

目次
第1章 労働法はどのようにして生まれたか―労働法の歴史
第2章 労働法はどのような枠組みからなっているか―労働法の法源
第3章 採用、人事、解雇は会社の自由なのか―雇用関係の展開と法
第4章 労働者の人権はどのようにして守られるのか―労働者の人権と法
第5章 賃金、労働時間、健康はどのようにして守られているのか―労働条件の内容と法
第6章 労働組合はなぜ必要なのか―労使関係をめぐる法
第7章 労働力の取引はなぜ自由に委ねられないのか―労働市場をめぐる法
第8章 「労働者」「使用者」とは誰か―労働関係の多様化・複雑化と法
第9章 労働法はどのようにして守られるのか―労働紛争解決のための法
第10章 労働法はどこへいくのか―労働法の背景にある変化とこれからの改革に向けて

「戦後の労働三法制定以来の大改革」とされる働き方改革関連法の施行開始を受け、労働法の基礎知識をわかりやすく提供し、好評を博した初版を八年ぶりに改訂。「働き方改革」の内容はもちろん、初版刊行以後に生じたその他の法改正や判例の展開を盛り込み、大きく発展し続ける労働法の骨格とその背景を描き出す。

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