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バブル経済とその崩壊の間に、時流に乗ってもてはやされたかと思うとあえなく見向きもされなくなった「消費社会論」。情報操作、イメージ戦略、刹那的な現在中心の社会的性格、そして環境問題と、「消費」をめぐる問題状況には、もっと持続的な関心が向けられて良いと思う。貧困問題と過剰消費が混在する現在、両者をともに射程に収めた社会理論が必要だ。
目次
消費社会への視点
第1部 消費社会の基本構造
現代資本主義と消費社会
消費社会を作ったもの―広告と企業活動
消費社会の諸問題
第2部 消費社会の人間と文化
消費社会の人間像
消費文化のゆくえ
消費の記号論考
第3部 消費社会と環境問題
消費者と環境問題の関わり
消費社会化の進行と環境問題の解決
消費社会の将来に向けて―本書の結論
現代先進社会を特徴づける「消費社会」について実証的かつ堅実な手法によりながら全般的・体系的に社会学的検討を加えたはじめての「消費社会論」。簡明な叙述によるわかりやすいテキスト。
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