賃労働、家事労働や育児、家族や友人との人間関係、趣味の追求、社会貢献活動、これらのバランスの確立が、個人の幸福だけでなく、労働のよりよい成果や少子化対策にも有効であることが、本書を読めばよくわかるだろう。アメリカのホワイトカラーエグゼンプションをめざすかのような「働き方改革」が、いかに、個人の生活だけでなく、仕事の成果をさえ損ないかねないことが危惧される。10年以上前の書物であるが、むしろいま読まれるべき作品だといえるだろう。
目次
第1章 なぜワークライフバランスなのか
第2章 ワークライフバランスをとらえ直す
第3章 ワークライフバランスと生産性
第4章 ワークライフバランスと少子化
第5章 柔軟な働き方の導入へ
第6章 組織と個人の関係を問い直す
第7章 違いが武器になる時代
第8章 「足るを知る」こと
日本でワークライフバランス(仕事と生活のバランス)の実現は難しいといわれている。だがいまその制度を導入することで生産性を高めることができた企業が確実に増えている。なぜ成功している企業では実現できたのか、なぜ他の企業では導入が困難なのか。広範な調査とデータによって、そのシナジー(相互作用)を明らかにする。
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