最近の学生あるあるの連続で、随所で笑ってしまった。
本書が嫌味な若者論で終わっていないのは、最終章で、当の若者に向けて親身な提案、助言がなされている点にある。
真面目で忍耐力があり、同調意識が強く、集団のなかで「浮く」のをなによりも怖れる、こうした特性をふまえて、自信と主体性を身につけてもらうよう、くふうしていくほかない。
ほめられたくない、目立ちたくない、埋もれていたい……。今、こんな若者が激増している。
・「成功した人もしない人も平等にしてください」
・選択の決め手はインフルエンサー
・「浮いたらどうしようといつも考えてます」
・LINEグループで育まれた世界観
・もう「意識高い系」とすら言わない
・上司からの質問を同期に相談する
・自分に自信はないけど社会貢献はしたい
令和の時代の重大異変を、イノベーションとモチベーションの研究家が徹底分析!
目次
第1章 先生、どうか皆の前でほめないで下さい―目立ちたくない若者たち
第2章 成功した人もしない人も平等にして下さい―理想はどんなときでも均等分配
第3章 自分の提案が採用されるのが怖いです―自分で決められない若者たち
第4章 浮いたらどうしようといつも考えてます―保険に保険をかける人間関係
第5章 就職活動でも発揮されるいい子症候群―ひたすら安定を求めて
第6章 頼まれたら全然やるんですどけね―社会貢献へのゆがんだ憧れ
第7章 自分にはそんな能力はないので―どこまでも自分に自信のない若者たち
第8章 指示を待ってただけなんですけど―若者たちの間に広がる学歴社会志向とコネ志向
第9章 他人の足を引っ張る日本人―若者たちが育った社会
第10章 いい子症候群の若者たちへ―環境を変える、自分を変える
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