とくに目新しい発見がある本ではないが、金融資本が実体経済から乖離して膨張し続け、それがあぶくのごとくはじける経緯がわかりやすく説明されている。成熟社会における金融資本の暴走をいかに制御するか、これは真剣に考えるに値する問題だろう。
なぜ、サブプライムローンは世界的な金融危機を招いたのか?なぜ、ジャンク(くず)と呼んでもよいようなサブプライム関連の金融商品に、欧米の投資銀行やヘッジファンドなど世界一流の投資家たちが殺到したのか?なぜ、サブプライムショックの際に、日本の株価が最も暴落したのか?なぜ、バブルは繰り返されるのか?―多くの投資家がリスクに殺到するがゆえに生じる、新時代のバブルの正体を、気鋭の学者であり、個人投資家でもある著者が、アカデミックな成果を中心に、著者自らの投資体験も含めて分析する。
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