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予期せぬ突然の災禍による町の壊滅と人々の大量死。医師、民生委員、市職員、消防団員、葬儀社社員、僧侶たちは、この現実にどう向き合い、死者を弔い遺族を慰撫したのか。遺体収容、検死、埋葬にたずさわった人々の証言から再構成された、あまりに生々しい災禍後の記録だ。
目次
プロローグ 津波の果てに
第1章 廃校を安置所に
第2章 遺体捜索を命じられて
第3章 歯型という生きた証
第4章 土葬か、火葬か
エピローグ 二カ月後に
2011年3月11日。40000人が住む三陸の港町釜石を襲った津波は、死者・行方不明者1100人もの犠牲を出した。各施設を瞬く間に埋め尽くす、戦時にもなかった未曾有の遺体数。次々と直面する顔見知りの「体」に立ちすくみつつも、人々はどう弔いを成していったのか?生き延びた者は、膨大な数の死者を前に、立ち止まることすら許されなかった―遺体安置所をめぐる極限状態に迫る、壮絶なるルポルタージュ。
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