立岩さんの、ゆるゆるした文体には、やっぱりついていけない。補足、脱線、判断保留(だったら書くな)、自問自答。よくわからなくとも先に進むこと。読み直すとイライラすること必至。
齊藤さんのベーシックインカム論レビューは読みごたえがあった。なみいる論客を痛烈にばっさばっさ切りまくる。こういう人材こそ、社会学界に必要だと思うのだが、残念ながら、アカポスには就いていないようだ。
上記レビューだけでも読む価値はある。ついでに、ヴァン・パリースの重要な著作の主要論点も把握できる。
貧困・格差・医療福祉など現下の諸問題を解決し、きたるべき社会を構想するにあたって大きな注目を集める「ベーシックインカム(基本所得)」。それは、何を、どうやって分けるのか?近年の錯綜する議論を精査し、理念と政策を丹念に検証。社会の根底まで掘り下げて考えなおすことによって、ベーシックインカムをめぐる議論を新たな次元に導く、画期の書。
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