「ベーシック・サービス」による、子育て、教育、医療、介護等にわたる「生活の保障」、そのうえでの「職業の再建」、「ソーシャルワークの復権」が説かれる。
「ベーシック・サービス」の財源をどう調達するのか、井手英策さんによるシミュレーションには、その方策としてじゅうぶんな説得力があるように思った。
目次
第1章 生活困窮者を絶え間なく生む社会
第2章 引き裂かれる日本社会
第3章 日本の「労働」はなぜこれほど苦しいのか?
第4章 身近な世界を政策につなぐために―「ベーシック・サービス」の提唱
第5章 限定的で狭小な社会福祉からの脱却
第6章 「職業の再建」で分断を乗り越える
第7章 未来を再建せよ―すべてを失う前に
頑張っても報われず、誰もが弱者になりうる社会。それが今の日本だ。生活不安が私たちを直撃し、弱者がさらに弱い者を叩く。そんな状況にあって、突破口は一体どこにあるのか?「くらしの場」、「はたらく場」、「保障の場」それぞれを再建し、自己責任社会から脱却すること。子育て、教育、医療、介護など、私たちが生きる上で必要不可欠な「ベーシック・サービス」を、すべての人に保障すること。来るべき時代への道筋を示す、希望の書である!
最新の画像もっと見る
最近の「本」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事