少し驚いたね。これ13年前の本だよ。いまでも内容に説得力があるということは、この間に、日本社会で、より人間らしい生き方を可能にする労働法制や雇用政策がなんら実現してこなかった、それどころか、本年度より施行された、いわゆる「働き方改革関連法」により、日本の勤労者がさらなる低賃金長時間労働を強いられる途が開かれたことをふまえると、事態は悪化しているとさえいえる。
これは開発主義儒教国家の宿命として捉えることもできるが、そこからどう乗り越えていくかが課題であるのはまちがいない。残念ながら、「ワークライフバランス社会へ」への途は遠くなるばかりである。
目次
序章 プロローグ
第1章 いま日本社会に何がおきているのか
第2章 雇用神話の崩壊
第3章 正社員を問い直す
第4章 働くことに対する意識の変化
第5章 経済のグローバル化と社会制度
第6章 ワークライフバランス社会を展望する
終章 実現へむけて
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