10年の歳月を経て、多くの人々の共感を得て、異例のベストセラーとなった本。
すべての中・高校生が本書を読んだとすれば、友人同士で過剰な親密性を演出することに汲々としたり、いじめ、いじめられたりする者がずいぶんと減るかもしれない。
結局、人は一人で生まれ、生き、死んでいく。そうした諦観を前提として、ほどよい距離の人間関係を構築していくこと、この当たり前の作法が人々の間で共有されれば、わたしたちは、もっと自由に、それでも孤立するこなく、生きていける。
ずっと読み続けられてほしい名著である。
目次
第1章 人は一人では生きられない?
第2章 幸せも苦しみも他者がもたらす
第3章 共同性の幻想―なぜ「友だち」のことで悩みは尽きないのか
第4章 「ルール関係」と「フィーリング共有関係」
第5章 熱心さゆえの教育幻想
第6章 家族との関係と、大人になること
第7章 「傷つきやすい私」と友だち幻想
第8章 言葉によって自分を作り変える
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