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本と音楽とねこと

闇の中に光を見いだす

清水康之・湯浅誠,2010,『闇の中に光を見いだす──貧困・自殺の現場から』岩波書店.(12.19.2018)

 自殺が貧困(問題)と深く結びついていることは、言うまでもない。日本社会における自殺者数は、2012年以降減少しているものの、自殺率は他の先進産業国よりも高い水準にあり、20歳以上の全ての年齢層で自殺の原因・動機の第一位となっている「健康」問題にしても、それが「貧困」問題と深くリンクしていることが多い。
 清水さん、湯浅さんが、異なった社会問題の解決をめざしながら、人を不幸にする日本社会の構造的要因については、ほぼ共通の理解をしているのは当然だろう。
 自殺の問題も貧困問題も、けっして解決済みの社会問題ではない。

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