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本と音楽とねこと

【古典】森の生活【再読】

ヘンリー・D・ソロー(真崎義博訳),1989,『森の生活――ウォールデン』JICC出版局 '11.2.20

 独白調の散文に根気強くつきあう忍耐力が必要ではあるが、その反物質主義的な思想はもう一つのアメリカ精神史の源流を知るうえでとても興味深い。労働をめぐる反時代的考察はいま読んでも新鮮だ。

目次
第1章 衣食住の基本問題
第2章 住んだ場所とその目的
第3章 読書について
第4章 音について
第5章 ひとりきりの時間
第6章 来訪者たち
第7章 豆畑
第8章 近くの村
第9章 ウォールデン湖
第10章 ベイカー農場
第11章 より高い原理
第12章 隣人としての動物たち
第13章 暖房について
第14章 先住者と冬の訪問者
第15章 冬の動物
第16章 冬の湖
第17章 春
第18章 結び

本書は、自然とともに生きた著者の忠実な生活記録であると同時に、「どう生きるべきか」という人生の根本問題を探求した哲学の書ともいえよう。環境問題が深刻化した現代、最も普遍的・今日的なアメリカ文学の古典。

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