寺脇研,2008,『官僚批判』,講談社(¥1,470)08.11.23 生涯学習やゆとり教育の法制化で、また映画評論家としても知られる、一文部官僚の自叙伝。官僚の生態や政官の力関係等、本書ではじめて知り得たことは数多い。 寺脇さんはもっと豪放磊落な人物と思っていたが、キャリア官僚のなかではたしかに異色でも、実は業界の仁義にしたがう至極実直な官吏であったのだな。しょせん浪花節好きの、その精神において凡庸な官僚にすぎなかったのは意外だった。