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本と音楽とねこと

【旧作】関東大震災【斜め読み】

吉村昭,2004,『関東大震災』文藝春秋(文庫,¥570)'12.3.20

 大地震予測をめぐる学者間の相克、凄惨きわまりない被害の実態、流言飛語と犯罪、大杉栄らの殺害等、震災とその後に起こったできごとが、克明に描き出されている。関東大震災が日本の近代史において大きな転換点となったことを、あらためて教示してくれる記録である。

目次
「大地震は六十年ごとに起る」
群発地震
今村説vs大森説
地震発生―二十万の死者
大正十二年九月一日
激震地の災害 ほか
第二の悲劇―人心の錯乱
“大津波”“富士山爆発”流言の拡大
朝鮮人来襲説 ほか
復興へ
死体処理
バラック街 ほか

大正12年9月1日、午前11時58分、大激震が関東地方を襲った。建物の倒壊、直後に発生した大火災は東京・横浜を包囲し、夥しい死者を出した。さらに、未曽有の天災は人心の混乱を呼び、様々な流言が飛び交って深刻な社会事件を誘発していく―。二十万の命を奪った大災害を克明に描きだした菊池寛賞受賞作。

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