急増する「新型うつ病」の正体も、本書で指摘されている問題にあるのもしれない。多少の体罰やおふざけでの身体接触を容認すべき旨の主張には賛同できないが、あまりに傷つきやすい自己愛をさらに甘やかす心理主義や、消費者至上主義の悪弊が明らかにされており、有益だ。
目次
第1章 朝青龍問題と「心の病」
第2章 軽症ヒステリーの時代
第3章 セクハラは犯罪だろうか
第4章 理不尽な医療訴訟
第5章 被害者帝国主義
第6章 「辺縁」を生かす
第7章 精神力を鍛えよう
「心に傷を受けた」と宣言したら、あとはやりたい放題。詳しい検証もなく、一方的に相手を加害者と断罪する―そんな「エセ被害者」がのさばっている現代日本。PTSD、適応・パニック障害から、セクハラ、痴漢冤罪、医療訴訟まで、あらゆる場面で「傷ついた」という言い分が絶対視されている。そう、「被害者帝国主義の時代」が到来したのだ。過剰な被害者意識はもうたくさん!現役精神科医が示す処方箋。
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