レナ・ドミネリ(須藤八千代訳),2015,『フェミニストソーシャルワーク──福祉国家・グローバリゼーション・脱専門職主義』明石書店.(8.7.2019)
リベラル・フェミニズム、ラディカル・フェミニズム、マルクス主義フェミニズム、エコロジカル・フェミニズム等の視点からすれば、男性中心主義にして性差別を容認するソーシャルワークは許容できるはずもない。フェミニズムと当事者主権のソーシャルワークが、ネオリベラリズムの利権の構造を食い破っていくことが、当面の大きな課題となるだろう。
欧米でのフェミニストソーシャルワーク研究の分厚い蓄積には驚いた。自らの勉強不足を恥じ入るばかりだ。
目次
序章 21世紀の社会とフェミニストソーシャルワーク
第1章 フェミニストソーシャルワーク実践の理論
第2章 フェミニストソーシャルワークを取り巻く状況
第3章 専門職の再構築
第4章 男性に関わる
第5章 子どもと家族に関わる
第6章 高齢者に関わる
第7章 犯罪者に関わる
終章 フェミニストソーシャルワークの原則
女性の社会における位置と個人の抱える困難な状況の関連性に焦点をあてることによって、女性の個別のニーズに対応するだけでなく、クライエントとワーカーの間の対等な関係性をつくりながら、構造的な不平等に対処することをめざすフェミニスト・ソーシャルワーク。その理論と実践を英国の第一人者が解説。
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