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本と音楽とねこと

家族を超える社会学

牟田和恵編著,2009,『家族を超える社会学――新たな生の基盤を求めて』新曜社(¥2,310)'11.11.23

 里親、里子による「家族」について取り上げられていればもっと良かったと思うが、オルタナティブな家族像をめぐる論考には、けっこう興味深い論点が含まれていて有益だった。

目次
序 家族のオルタナティブと新たな生の基盤を求めて―本書のねらい 牟田和恵
I 「家族」を超える論理と倫理
第1章 家族の臨界―ケアの分配公正をめぐって 上野千鶴子
コラム 高齢者虐待―家族の変容と家族リスクの高まり 春日キスヨ
第2章 家族からの出発―新しい社会の構想に向けて 岡野八代
コラム 出産と家族―「こうのとりのゆりかご」 白岩優姫
第3章 ジェンダー家族のポリティクス 牟田和恵
トピックス ウーマン・リブのコレクティブがめざしたもの 西村光子
II 「家族」を超える多様な実践―生きる基盤の新たなかたち
第4章 若者の自立/自律と共同性の創造―シェアハウジング 久保田裕之
トピックス コレクティブハウジングの理念と実践 小谷部育子
コラム ひきこもりと家族 井出草平
第5章 性愛の多様性と家族の多様性―レズビアン家族・ゲイ家族 釜野さおり
コラム シングルマザー 社納葉子
第6章 ステップファミリーと家族変動―家族の下位文化と制度 野沢慎司
コラム 家族のオルタナティブは可能か? 山田昌弘

男女の性愛でも、血のつながりでもない。家族とは、ケアの絆を結びあうことだ。力強く生きる基盤を共に築くために。人と人の多様なつながりの実践から、新しい社会構想に向かう社会学。

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