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本と音楽とねこと

「毒親」の正体

水島広子,2018,「毒親」の正体──精神科医の診察室から,新潮社.(12.10.2020)

 論理展開にやや難があって、思考が中断されるのが不快であったが、この本で救われる人がいることはたしかだろうし、読んでみる価値はあるように思う。
 ただ、発達障がいの診断は、多分に恣意的なものであるので、精神科医には慎重な判断をしてほしいものだ。
 毒親から虐げられてきたからといって、その親からの経済的支援を拒否せずとも良い、毒親からの慰謝料と思ってもらっておきなさいというメッセージには、わたし自身、救われた気持ちがした。

ちょっとしたことで母親はAさんを全否定する。身体を引きずり回し、家から閉め出すことも数知れない。なぜ母は私を苦しめるのか。苦しむAさんに精神科医は意外な答えを示した。「お母さんは、発達障害だと思います」―。不適切な育児で、子どもに害をおよぼす「毒親」。その被害を防ぐカギは診察室にあった。臨床例から彼らの抱える四つの精神医学的事情を解説、厄介な親問題を手放す指針を明らかにする。

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