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本と音楽とねこと

働く女性に贈る27通の手紙

小手鞠るい・望月衿子,2018,働く女性に贈る27通の手紙,産業編集センター.(3.7.25)

会社勤めを経てフリーになったライターと、現在はアメリカ在住、出版社勤務経験のある小説家・小手鞠るいが、自らの経験を赤裸々に綴りながら、「女の人生と仕事」について一年間手紙を交わした。計27通にもなった手紙は、仕事に行き詰った時、漠然とした不安を抱えている時など、きっとあなたを励ましてくれるはず。すべての働く女性に贈る一冊。

 働くということには、自身の能力を高めなんらかの成果を得る、また、仕事をとおして他者のニーズを充足することによる自尊心、存在証明の獲得、そして、収入を得て生活を成り立たせること、この二つないし三つの意義がある。

 小手鞠さんと望月さんが仕事に込める思いも、この職業的意義に尽きるが、恋愛や結婚、子育て、友人関係は、いずれも他者の振る舞いに左右されるものであるだけに思うようにならない、ままならぬものであるけれども、仕事の成果は自己の能力によって決定される度合いが高いがゆえに、働くことをとおして自らの思いを確実にかたちにできる可能性は高いといえる。

 働くことに不安と苦痛を感じている女性たちに注ぐ、小手鞠さんのまなざしが、とてもあたたかい。

「人生は50歳から」──結婚は素敵、でも人生は決まらない:『働く女性に贈る27通の手紙』トークイベント

目次
はじめに
春の章:少女期、思春期、青春期を振り返る ~「働く」「自立」が未知の時代
・三月の往復書簡/働く女性へのあこがれ
・四月の往復書簡/恋が仕事に与えた何か
・五月の往復書簡/あなたは何になりたい?
夏の章:成人してから四十歳まで ~挑戦の時代
・六月の往復書簡/階段を昇ることへの抵抗
・七月の往復書簡/夫と私、どちらが偉い?
・八月の往復書簡/子どもを持つ選択、持たない選択
秋の章:四十歳から六十歳まで ~経験を手に入れる時代
・九月の往復書簡/フリーランスと会社勤め
・十月の往復書簡/生活の場所、仕事の場所
・十一月の往復書簡/人づきあいと社会生活
冬の章:六十歳から天寿を全うするまで ~四季を振り返るご褒美の時代
・十二月の往復書簡/遅咲きの楽しみ
・一月の往復書簡/仕事をし続けるためのセルフメンテナンスについて
・二月の往復書簡/家族や自身の老いと仕事のゴール
あとがき


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