本と音楽とねこと

【旧作】妻を帽子とまちがえた男【再読】

オリバー・サックス(高見幸郎・金沢泰子訳),1992,妻を帽子とまちがえた男(サックス・コレクション),晶文社.(文庫新装版有)(4.19.2022)

 脳の障がいにより、驚くべき世界を構築し、そこに生きる人々。サックスは、情感豊かな医学者としてのまなざしをもち、そうした人々の精神世界を深く探求していく。
 障がい理解のための古典といっても良いだろう。

病気について語ること、それは人間について語ることだ―。妻の頭を帽子とまちがえてかぶろうとする男。日々青春のただなかに生きる90歳のおばあさん。記憶が25年まえにぴたりと止まった船乗り。頭がオルゴールになった女性…。脳神経に障害をもち、不思議な症状があらわれる患者たち。正常な機能をこわされても、かれらは人間としてのアイデンティティをとりもどそうと生きている。心の質は少しも損なわれることがない。24人の患者たち一人一人の豊かな世界に深くふみこみ、世界の読書界に大きな衝撃をあたえた優れたメディカル・エッセイ。

目次
第1部 喪失
妻を帽子とまちがえた男
ただよう船乗り
からだのないクリスチーナ
ベッドから落ちた男
マドレーヌの手
幻の足
水平に
右向け、右!
大統領の演説
第2部 過剰
機知あふれるチック症のレイ
キューピッド病
アイデンティティの問題
冗談病
とり憑かれた女
第3部 移行
追想
おさえがたき郷愁
インドへの道
皮をかぶった犬
殺人の悪夢
ヒルデガルドの幻視
第4部 純真
詩人レベッカ
生き字引き
双子の兄弟
自閉症の芸術家

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