
政府にとって、租税は、貨幣を成立せしめるものであって、社会保障費などの財源となるものではなく、国債もまた、財源調達手段ではない。また、租税は所得を再分配し、国債は金利を調整するためにある。
なるほど。
本書は、国家の財政を、家計や企業会計と同様に考えるのはまちがいであることを明確に教えてくれる。
「財務省が今、最も恐れるMMT。本書こそまさしく、その本格的入門書だ!」――藤井聡(京都大学大学院教授・前内閣官房参与)
「貨幣」と「財政」の真実の姿を暴き出し、世界を揺るがせている経済理論・MMT(Modern Monetary Theory)。
2019年8月、待望の邦訳が刊行されたランダル・レイ『MMT現代貨幣理論入門』の監訳者自らが、そのエッセンスを徹底解説。
誤解や憶測が飛び交う中で、果たしてその実態はいかなるものなのか?
根底の貨幣論から具体的な政策ビジョンまで、この本一冊でMMTの全貌が明らかに!
目次
はじめに
序章 MMTはなぜ注目されているのか
第一部 MMTの貨幣論
第一章 貨幣の本質
第二章 預金のメカニズム
第三章 主権通貨国における政府の機能
第二部 MMTの政策論
第四章 MMTの租税政策論
第五章 機能的財政論
第六章 就業保証プログラム
第三部 MMTから見た日本経済
第七章 日本は財政危機なのか
第八章 日本経済には何が必要なのか
第九章 民主主義はインフレを制御できるのか
おわりに――MMTをどのように生かすべきか
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