わたしは、アメリカ大統領として、ヒラリー・クリントンより、ドナルド・トランプの方がまだマシだと思っていたクチで、その理由の一つが、トランプの反自由貿易、保護主義的経済思想への期待であった。トランプは、早々にTPPから離脱し、期待に応えてくれたわけだが、日本政府は、グローバル企業に国民主権を譲り渡し、社会保障を削減し、農林漁業を壊滅させるつもりのようだ。愚かとしか言いようがない。
TPPの愚を知るためにも本書を推薦する。
目次
第1章 世界の構造変化とアメリカの新たな戦略―TPPの背後にあるもの
第2章 米国主導の「日本改造計画」四半世紀
第3章 国家主権を脅かすISD条項の恐怖
第4章 TPPは金融サービスが「本丸」だ
第5章 TPPで犠牲になる日本の医療
第6章 日本の良さと強みを破壊するTPP
第7章 TPPは国家の拘束衣である―制約されるべき国家か、それともグローバル化か
衰退するアメリカ。そのアメリカ依存から抜けられない日本。この構図のなかで、いま、アメリカが日本を徹底的に搾取しようとしている。それがTPPの正体だ。TPPが日本の成長を助ける自由貿易協定だというのは真っ赤な嘘。99%のわれわれ国民に対して、1%のグローバル企業・超富裕層が仕掛けた罠なのだ。その内実を国民に知らせぬまま条約批准に向かって突き進む政府。黒い条約・TPP締結後の日本はどうなるのか?『TPP亡国論』の中野剛志とこの問題を早くから掘り下げてきた気鋭の論客たちが、TPP参加に最後の警鐘を鳴らす!
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