ヨーロッパでテロが頻発している。国民主権を剥奪するEU政府への反発も強まるばかりだ。移民に寛容であった北欧も含めて、国民の安全、社会権を守るための反グローバリズムが広がっている。国民の安全、社会権を毀損する野放図なグローバリズムは終焉に向かうだろう。国益に適うグローバリゼーションは容認して良いが、国益などおかまいなしにグローバル企業と富裕層にのみ恩恵を与えるグローバリズムは全否定されるべきである。
本書では、普遍主義を装うグローバリズムの正体がわかりやすく明らかにされている。
目次
第1章 「怒りの政治」が世界を覆う
「怒りの政治」がグローバル化に終止符を打つ
脱グローバル化の再来はポラニーで「読めた」 ほか
第2章 EU離脱は国民主権の回復
脱グローバル化の嵐が欧州を吹き荒れる
「規制の帝国」への反発 ほか
第3章 真の冷戦終結で日本はどうなるか
本当の意味での冷戦の終結
アメリカにとっての主権の制約は安全保障条約 ほか
第4章 悲劇の時代に何をなすべきか
帰ってきた長期停滞論
ハンセンの予言はなぜ外れたのか ほか
国境を越えた人・モノ・カネの動きが鈍ってきた。英国EU離脱やトランプ現象、ルペンの躍進など、反グローバリズムを旗印にしたポピュリズムの嵐も吹き荒れている。グローバル化がいよいよ終わるのだ。しかし、残されたのはグローバル化によって引き裂かれた国民と社会の分断だ。そこから始まる悲劇とは?いまだグローバル化への幻想から覚めない日本の運命は?気鋭の論客ふたりが文明の危機の時代の本質に切り込む!
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