本と音楽とねこと

ローカリズム宣言、生きづらさについて考える

 少子化、高齢化、雇用の劣化がすすむなか、経済成長などかなわぬ幻想、理屈より先に直感で大都市で生きる困難を回避し地方へ移住する若者たち。(『ローカリズム宣言』)コロナ禍でこの動きはさらに加速している。
 現在の日本には、閉塞と絶望しかないのは明らかである。

「虚しい・・・」と言いながら、現状を追認し、長いものに巻かれ、大樹の陰に寄るのは、ただのゴマすり野郎とは違う。むしろクールでスマートな生き方だということを言い出す若者たちがわらわらと出て来たのはおよそ10年ほど前のことである。(『生きづらさについて考える』p.53.)

 内田節全開。隙のない言葉遣いと明晰な論理がひかる。


内田樹,2018,ローカリズム宣言──「成長」から「定常」へ,デコ.(11.22.2020)



内田樹,2019,生きづらさについて考える,毎日新聞出版.(11.22.2020)

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