なだいなだ,1986,くるいきちがい考,筑摩書房.(6.24.23)
本書も、きだみのるの『気違い部落周游紀行』も、ポリコレが席巻しつくしたいまとなっては、新装版が発行されることもないのだろうが、なんとももったいない気がする。
「きちがい」をめぐる人々の恐怖と不安は、なにごとも「平均」から乖離することを怖れ、嫌悪する心理と通底している。
正常って、なんだろう。異常って、なんだろう。だれが、“やつはクルッテイル”と決めるのか。―ある人間をクルッテイルとするのは世の中の「常識」である。本書は、クルイ、キチガイという言葉をつくった「常識」そのものを問い直す。
目次
序章 医者は正常異常の判定者か
第1章 正常と異常
第2章 世の中クルッテイル
第3章 やつはクルッテイル
第4章 自分はクルッテイル
第5章 クルイのイメージ
第6章 知られていること いないこと
第7章 自分をはかるものさし
第8章 社会のクルイ
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