遙洋子,2015,私はこうしてストーカーに殺されずにすんだ,筑摩書房.(10.18.24)
ストーカー殺人事件が後を絶たない。法律ができたのに、なぜ助けられなかったのか? 自身の赤裸々な体験を下に、どうすれば殺されずにすむかを徹底的に伝授する
遙さんは強い人だ。
ストーカー、痴漢、そして自分を守ってくれない警察に断固立ち向かう。
ストーカーは、人の迷惑も顧みず、被害者との物理的、心理的距離を一気に詰め、つきまとう。
拒否すれば、好意が怨恨と化し、男のストーカーには下手すれば命まで狙われる、女のストーカーは命を狙うまではしなくとも姑息な手段を弄して相手を貶める。
肝心なのは、相手の異常さに気づいたら、距離をおき関わらないようにすることだ。
総じて良い本だと思うのだが、言葉に使い方の杜撰さ、文章表現の稚拙さが気になった。
編集者のチェックが甘い。
目次
序章 なぜ今、伝えたいのか
第1章 ストーカーは近所にいる―ケース1 不法侵入
警察で見た犯罪者の顔―冷酷な奴ほど、泣く
ストーカー規制法前に登場した男 ほか
第2章 「好き」が抑えられない―ケース2 ひきこもりストーカーの暴走
私もまたストーカーに
どこまでも卑劣になれるストーカー ほか
第3章 「ヤクザ未満」のタチの悪さ―ケース3 暴力団系ストーカー
ストーカー規制法後に登場したストーカー
警察本部のリアリティ ほか
第4章 生還するために
そもそも、ストーカー被害を“防止”できるか
ストーカー規制法の助言を頼りにしずきない ほか