
監視カメラ、顔認識システム、電話盗聴、コンピュータやスマートフォンのハッキング等に、近隣住民からの密告が加わり、テロリズム防止を名目とした、おそるべき監視システムが、新疆ウイグル自治区で完成した。
習近平率いる中国共産党が、ウイグル族の人々を次から次へと強制収容所に送りこみ弾圧してきた経緯が、被害者への周到な取材から明るみにされている。
知られざる中共の蛮行を具体的事実を積み重ねて生々しく描き出した良書だと思うが、本文中に数多くの注釈番号が付けられていながら、肝心の注釈(文)はウェブサイトに見にいけとは興ざめである。
米中テック企業が作った最悪の実験場―アメリカで生まれ、中国で完成したシステムが世界を「統治」する。世界がまだ知らない“ウイグル問題”の真相。
目次
中国の新たな征服地
国全体を監視装置に
ウイグル出身の賢い少女
中国テック企業の台頭
ディープ・ニューラル・ネットワーク
「中国を倒せ!」「共産党を倒せ!」
習近平主席の“非対称”の戦略
対テロ戦争のための諜報員
「政府はわたしたちを信用していない」
AIと監視装置の融合
このうえなく親切なガーさん
すべてを見通す眼
収監、強制収容所へ
強制収容者たちの日常
ビッグ・ブレイン
ここで死ぬかもしれない
心の牢獄
新しい冷戦
大いなる断絶
安全な場所など存在しない
パノプティコンを止めろ
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