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小室直樹 日本人のための経済原論

小室直樹,2015,小室直樹 日本人のための経済原論,東洋経済新報社.(1.3.25)

稀代の社会科学者にして数多くのベストセラーを輩出した小室直樹氏。その経済論の代表的著作『小室直樹の資本主義原論』と『日本人のための経済原論』を合本して復刻。経済学の基本、日本経済、日本社会の問題点を、博覧強記の著者が古今東西の逸話を取り混ぜながら解説。目指すところは「あなた自身が経済学者になれ」。著者の数ある著作の中で、まず最初に手にしたい小室思想の入門書。『ハゲタカ』著者・真山仁による解説文掲載。

 『資本主義論』と『経済原論』の合本、総700ページ近い大著。

 現代経済学の最良のテキストであるとともに、資本主義の駆動原理、官僚制の逆機能等、経済を活性化あるいは沈滞させる社会的要因についての考察がひかる。

 小室先生の経済学には、社会学、政治学、中国哲学等についての該博な知識が織り込まれており、さながら、経済の総合社会学的な分析が展開されているかのようである。

 これほどおそろしく広くて深い教養を縦横無尽に駆使する社会科学者は、小室先生以降、現れていない。

目次
復刊に寄せて 真山仁
 20世紀から届けられた最終兵器
第1部 資本主義原論
 第1章 経済には法則がある
 第2章 経済理論は非現実的ではない
 第3章 資本主義的所有は「絶対」である
 第4章 資本主義を知ろうとしたら「予定説」を学べ
 第5章 資本主義は何処にも存在し得るのか
 第6章 日本の資本主義を検証する
 第7章 腐朽官僚制を無くさずして日本は変わらない
第2部 経済原論
 序章 日本経済は何故身動きとれないのか
 第1章 現代経済を見る眼
 第2章 スパイラルの実際例
 第3章 需要と供給が織りなすミクロの世界
 第4章 マクロの世界の相互連関メカニズム
 第5章 三大経済学者のポイント
 第6章 日本経済の大きな構造変化
 第7章 日本は鵺経済だ
 第8章 依法官僚制と家産官僚制の矛盾


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