お転婆リカちゃん

先日、知人と出かけた帰りに１匹のワンコに出会った。

この文面で「ピン！！」と来るだろう。そう、ワンコだけがふろふろと徘徊していたのだ。周りに飼い主らしき人影はナッシング。

ここら辺で犬飼ってる所・・・・無い筈。何しろ、このワンコを保護した所はかの有名な陸上選手「ウサイン・ボルト」が流し程度で走ったとしても３分くらいで走り切れるちょっと前まで勤めていた会社のすぐ傍だった。

お互い何となく気にかけながら通り過ぎたのだが、通りすがりにわたしはそのワンコを見て「黄色い首輪」と呟いた。

それを聞いて、モニターで様子を伺ってた知人は路肩に車を止めてワンコの元へと走った。

わたしはちょっとの間降りずに様子を伺ってたのだが、やはり気になるので車から降りたら「スマホ持って来て」と言うので運転席に回りスマホを握りしめて知人の元へ。

この間もワンコは大人しくお座りをしていて何処かへ行こうと言う気配は全くなし。

「首輪に電話番号があるから」

と言うので、モサッとした首回りを掻き上げて首輪を見ると、それは幅広のゴムで周りにフリルと蝶々の飾りが付いたもので、何かあったら「すぽん」と抜けるヤツだった。

その番号に電話をしてみるも出ない。

「一旦、連れて帰る。送れないけど・・・・」

と言うのでわたしは

「近いからいいよ」

と返した。だって、さっきも言った様にウサイン・ボルトが本気を出さずとも３分も掛からず走り切ってしまう２年前まで勤めてた会社で家から１５分程度？の所だ。

態々面倒な事をさせるのは気が引ける。

ワンコを抱き上げても車に乗せてもこのワンコ、動じることなく大人しくされるがまま。

で、ホテホテと歩いてたら追い抜きがてら？「電話、繋がったから連れて行く」と知人。

その知人の車を見送りながら同じ方向に進んでいたのだが・・・・国道を左に折れた・・・・

・・・・国道に出るまでかなりの距離がある。それから左・・・・かなり遠くからやって来たのだと分かる。

マジで事故に遭わなくて良かったよ。保護をした場所も横道なんかがあって意外と危険な所。人間は分かるけれど動物には交通ルールなど分からない。

その後やはり気になるのでＬＩＮＥをしたら「また、ですか・・・」って。

どうやらこのワンコは脱走常習犯？らしい。

飼い主さんも色々と策を練ってたと思うのだが、ほら、大体にして「こんなところからかいっ💦」と言う盲点から脱走されちゃうんですよね。

で、飼い主さんが仕事の都合で迎えに来たのが５時過ぎだったようです。

それまで預かっていたのだが、知人は保護したワンコと同じ犬種の「キャバリエ」と３日程通い詰めて来た外猫さんを保護して家猫さんとして飼っている。

まぁ、だから扱いなれてる？と言うと変だけどワンコさんに関しては神のお導き？

でもって、このキャバリエのお名前が「リカちゃん」

この子ホントおとなしかったわぁ～

因みに、首輪に書かれてあった電話番号は脱走される前日に書いたそうです。

ねぇ・・・・これ、スゴクない？